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第264話 なにもしない散歩から

今からふた月程前になるが、5月末(BSよしもと)による「なにもしない散歩」の収録が当店でも行われた。俳人であるせきしろ氏と芸人であり芥川賞作家でもある又吉氏がコンビを組んで行く先々で自由律俳句を詠むと言う、数年続く名物企画の一環らしい。
私としては全く初めて耳にする番組であり、いったいどんなものなのか興味津々である。
今回の収録はついにここ八戸がターゲット、市内をぶらり散歩しながら気になるところに寄ってはその目的である自由律俳句を詠み、また自由にトークを繰り広げる流れ。聞くところに寄ると、館花漁港にある渋い演歌のシャワーを存分に浴びながら食事が堪能できる老舗食堂「漁港ストアー」が出発地点らしい。私自身もその食堂は、野菜天蕎麦とお稲荷2個セットの注文が私の定番として月いちはランチに出掛けている場所でもある。天気の良い日はその素晴らしい景観も相まって尚更に食事がうまいところである。
せきしろ氏と又吉氏、そして10名程のスタッフが当店へと到着したのは午後を少しばかり回ったあたりだった。軽い打ち合わせの後にすぐに収録が行われた。彼らはさすがに随分と慣れた様子で淡々と物事を進めていく。はしゃぐことも大声を出すこともなく二人の世界を保ちながら気負うことなく会話を回していく。素人から見たらさすがと言うしかない。
プロの仕事である。的確な質問が宙を舞い、そしてそれに躊躇なく淀みなく答えるように私も努力しなくてはならなかった。せっかくの番組を壊すわけにはいかない。
ひと通りの撮影が終了を迎え私はホッとした。その後にせきしろ氏又吉氏によるふたりトークの収録。そこでは自由トークが淡々と広がる。せきしろ氏はもとより、又吉氏も芸能人と言うよりはやはり文化人と言った方がしっくりとくる気がする。ただ、時折せきしろ氏をたじろがせる要素を含んだ言い回し時のいたずらな目は、やはり芸人のそれである。
2時間ほどで収録は完結した。この収録がどんな形で番組として編集されるのかまた楽しみである。
放映日は7月15日(水)午後8時からである、が、BSに加入していない私は未だにその放送を見る事が出来ないでいる。どうしたものか、何とかせねばならない。

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