朝の時間と言うのはとかく流れが速い。
私の場合は寝起きのジョギングから始まり(今は膝のリハビリ中なのでウォーキング中)軽いストレッチで1時間、その後シャワーで汗を流して朝食へと進む流れだ。
遠い昔からテレビと共に育った私は、起床時から常時テレビを付けている。何をするにも傍らでテレビからの音声が流れている。バタバタの中なので常に画面を見ている訳ではないが、音声として流れてくる情報で気になるパートがあれば時折画面に視線を伸ばす、まぁそんな程度だ。
朝の番組と言えば、早朝はNHKのニュース番組から始まる。その後は私の中では「グッド!モーニング」か「めざましテレビ」である。このどちらかが画面の中に存在する。「めざましテレビ」は興味のないタレント芸能ニュースが多目なのでチョイスの割合は少ないが、星座占いだけはちょっと気になる。
そんな、見聞する割合の多い「グッド!モーニング」、ここでも時折挟み込んでくる三択のクイズが私の中では煩わしくてしょうがない。朝からクイズなんて、思考を無理やり奪い取るような猪口才な演出は必要ない。しかもほとんどが全く興味の持てない問題なのである。その全く興味の持てない問題なのだが、なにやら作業中でもその問題を不意に聞いてしまう時がある。「しまった」と耳をふさいでもすでに後の祭りなのである。
どうでもいい問題なのではあるが、それに耳を突いてしまわれると、どうしてもその答えを探さざる負えなくなってしまうのである。まったく興味がないのだけれども答えを聞かなくては気がすまなくなってしまう。いやな習性なのだが、感情コントロール上しょうがない。そのどうでもいい答え、そのほとんどの答えはこの後に準備されてあるCMを挟んでくるのは明らかで(よくある愚策)、ここからがやる事をやりながらも不本意に投入されたCM終わりを気にしなければならないと言う事になる。
それは「お天気検定」と「言葉検定」、このふたつが始まる前にそれを察知し、そして番組を一時チェンジする裁量が必要である。MCが、このふたつの始まりを口にした瞬間咄嗟にチャンネルを変える俊敏性を鍛えなければならない。
しかし、これも8時までの辛抱だ。
8時になれば「朝ドラ」へとチャンネルを変え、それが終われば「羽鳥モーニングショー」へと移行する。そう、8時以降は平穏な時間へと向かうのである。
あわただしくも神聖な朝のひと時、どうでもいいクイズと言う悪習慣はそろそろ止めてほしいと願うばかりだ。