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第258話 臀部が痺れた日

左臀部の突然な激しい痺れに、私は狼狽した。

それは、忘れもしないメジャーリーグワールドシリーズ第3戦、延長18イニング試合時間6時間39分と言う超長丁場を無事観戦し終わった時だった。試合はフレディ・フリーマンの本塁打でドジャースがサヨナラ勝ちをしたメモリアルで感動的なものだった。

家のリビングルームにあるセンターテーブルの高さは30㎝程のロースタイル、必然的に床に座ることになる。その床座り状態での6時間以上の観戦がどうやら引き金だったのかもしれない。床にじっと座っている無理な体制が続き、臀部における血液の循環状態が悪化した挙句、そんなひどい痺れに襲われたのだと私は考えた。長時間の正座の後に起こるあの足の痺れる感覚のようなものなのだろう。

案の定、痺れが発症してから30分も経つとその痺れはやや緩んだ。正座の後のようにきっと時間が経てば痺れは完治するに違いない。などと一安心したのもつかの間、その臀部の痺れはそう上手くはいかなかった。立ったり座ったりの動作で頻繁に痺れが発症するようになった。血管の狭窄などによる障害でも起こっているのか、私はこの不具合の状態ながらも、しばらく様子を見ることにした。なにせドジャースが四苦八苦しながらも勝利をもぎ取っためでたい日である、腰も痺れてはいるがドジャースチームメイトの頑張りにも痺れた。

すぐにでもビールで乾杯しなくてはならないのだ。

それから2日目3日目、一向に症状の改善は見られない。それどころか、なおさら酷くなっている様な気がする。と言うのも、痺れの頻度が日に日に増えてきているのと、その痺れの範囲が広がってきているように感じるのだ。

このまま放っといてはこの先やはりまずいだろうと考えた私は、馴染みのスポーツクリニックで診察してもらう事にした。

MRIでの結果は「腰椎椎間板ヘルニア」であった。

まさかの結果に私はすっかりと驚いてしまった。なぜなら、痺れは臀部にありその椎間板自体に痺れなり痛みなりを感じてはいなかったからだ。不思議なものだと思った。

しかし、そのヘルニアと言うのは事実であり、これからはそのヘルニアと言う厄介な代物と付き合っていくしかないのである。暫くは投薬による治療で様子見、その後は症状次第で治療は変わってくるとの事。どうなるかはこれからだ。

ただ、私には気がかりなことがもうひとつある。

それは頸椎にもある痛みだ。頸椎にも激しい痛みが時折やってくる。かれこれ10年以上も前からの悩みの種であった。まだ診察してはもらっていない、この頸椎の方がもしかすればひどい状態ではないか、が心配である。

臀部の痺れに一息つけたら、新たに診察してもらわなければならない。

それにしても日々口にする薬の数が増えるばかりだ、やれやれ。

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