ここのところ未知の冬道を前に迷い続けた岩木山。
本日は空に青さが目立ちますが、山頂付近は雲がまとわりついている感じですね。
今回は6月半ばという事もあり、冬道が笹薮になっていて見当つかずに、冬道はこの山道の左側奥にあったような感覚なのですが、来年是非探求してみたいところです。
ただ夏道がしっかりと姿を表してくれていてすんなりと大沢に出ることが出来ました。
大沢は未だ雪ですね。昨年はところどころ大きな穴があって危険な雰囲気でしたが今年はすっきりと雪が広がっていてバリバリ氷河感あります。
雪質はザラメ状、アイゼンを装着してこの沢を登って行きます。アイゼン無いとここの登りは無理でしたね、それでも滑る滑る。
写真4
ザクザク登っていると突然の霧、幻想的で案外好きなスチュエ―ションです。他の足跡はないようなので本日は多分私ひとりの世界、いいですね。
そこから間もなくして避難小屋に到着、5~6組の方々が嶽方面から登ってきている模様です。このあたりで合流ですね。
山頂到着。
雲で何も見えないのですが、いつ来てもシャキリと精神が引き締まります。山頂には不思議な力が宿っております。
いつもどうりにパンをひと口、すぐに下山です。
帰り、大沢滑る滑る、シャァーシャァーとブーツで滑りながら下りたのでした。
この大沢コース、本日私だけなのだろうと持参してあったラジオを聴きながら下りていると「姥石(うばいし)」でばったり、登ってくる女性ひとりと遭遇。
まさかの私はびっくり、大丈夫かな?と思いながらもひとりで登って来るからにはそれなりの経験があるのだろうと、「頑張ってね」「ありがとう」と声を掛け合ってお別れ。
それから私は再びラジオを聴きながら10分程下りたあたりで、やはり気になるさっきの女性。ふと時計を見るとすでに午後1時を回っている、すんなりと登ったにしてもあそこから頂上までゆうに3時間以上は時間が必要だろう。それから下山して午後6時もしくは7時と言ったところか。やや暗くなってくる時間。それにやはりアイゼンはもってきているのだろうか、聞いてみて無かったら貸してあげた方が良かったのだろうか、などなどいろいろな考えが頭の中をぐるぐると回る。
しかし、あの雪の大沢あたりで無理だと思えば、もしかすればUターンして戻るかもしれないし、しっかりとアイゼンを装着してシャンシャンと登っていく登山家なのかもしれないし、しっかりと自省できる人に違いないだろう、そう自身に言い聞かせて、私は細い山道を反省しながらザックリザックリ下りたのでした。どうにか無事で下山出来ていることを願っております。