洋服の展示会などで東京へと頻繁に向うのですが、そんな時はやはり新幹線を利用するのです。
八戸発着になってからは随分楽になったものです。
私がその展示会に向うあたりは、やはり他のショップの方々も同じようにその時期に展示会へと向うので、かなりの確率で知っている顔を駅構内にて見かけるのです。
その新幹線のチケットについてはいつも旅行会社に頼んでおきます。
私としては二人がけの窓側、つまり、席ナンバーで言えば「E」席。その指定のみを告げ後はどこでも空いている所があればと注文します。
先日は初めて1号車1番「E」でありました。
なんのことはないのですが、なんだか根拠のない漠然とした喜びが沸いて来たのは事実です。
ただそれだけです。
こちらは初夏を向かえた頃、6月のチケットです。
都内での展示会を終えやや早目の17:56東京発の「はやて29号」のチケットです。
汗を拭き拭き指定である「7号車6番E席」へ辿り着くと、そこには既に先客が座っておりました。
「すみません、そこは私の席なのですが、変わってもらえますか」
私はその失礼な輩にはっきりと言い放ったのです。
「え!何言ってんの、ここは私の席ですよ。あなたこそ自分のチケットをもう一度確認してみた方が良いんじゃないですか?」
「いやいや何を言ってんですか、私のチケットはこれですよ、おたくのやつも見せて下さいよ」
と、一緒に並べたのがこのショット。
まるっきり一緒ではありませんか。
[はやて29号・17:56発・7号車・6番・E席]
「うわ~こんなことってあるんですね~へ~めずらしい~」
な~んて言ってふたり笑いあったのですが、よ~く見ると日付けに余分なものが・・・・・・
今日は「6月9日」のはず、私のチケットの日付けには余計な「2」がついた「29日」ではありませんか。
まだ20日も先のチケットだ。
「ひぇ~~~~~~~~~~!」
私の惨敗でした。
早々に車掌を呼んで空いてる席を探してもらう始末。
だけどなんだかこんなちょっとしたアクシデントに嬉しい感覚!ただただぼんやりと過ぎて行く日々への刺激剤だ。
「えへへ、こんなことってあるんですね~めずらしい~」
再び先客に二言目を告げ、私は新しい席へと意気揚々と向ったのでした。
すっかりと眠気もさめ、読書の進んだ旅でありました。めでたしめでたし!