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もういくつ寝ると

あっと言う間につむじ風のごとく過ぎ去ろうとしている2009年。
この一年のサイクルが年々年を増すごとにかなり短く感じられます。
もう年の瀬なんだ~~~な~んて、この寒さも加わって感傷的になっちゃいますね。

毎年恒例なのですが、12月31日の営業最終日、スタッフ総勢で軽い忘年会をHGCにて開きます。
その時に欠かせないのが、年に一回の贅沢「よ志乃」の出前なのであります。
これを食してその年の〆とするのです。
最近、たべもの話が続いておりますが悪しからず。

おこづかいが乏しい私はここのところなかなか足を向けていなかった「よ志乃寿司」へと暮の注文を兼ねて食事でもと久々に向ったのであります。

歴史を感じる佇まいだ。
どれどれ「たっちゃん」はいつもの様に頑張ってるかな。
ドアをガラガラガラガラっと開けた。


えっ!
またしてもロックSOUR夫妻(岩SOURではいやだとわがままを言うので変更)、いったいどうなっているのだ。
しかも見た事も無い満面の笑み。八戸はいくら狭いとは言ってもこんなにまでも会うものか・・・・それともこれが縁なのか・・・神様のいたずら・・・仕方がない・・。
私は覚悟を決めてその席に、カウンター席に腰掛けたのであります。


「おうっしばらくじゃね~か。いままでどこをほっつき歩いてたんだい。ちっとも顔を出さね~で。こんちくしょう!」
「ごめんごめん、ここんとこ不景気で来たくてもなかなかこれなかったんだよ。(今日は二日酔いじゃあないみたい元気ハツラツだ)ところで、せっかく来たんだから、まずマグロあたりからいきたいね~そのデコに輝くやつ」
「おおっと、いいのがあるよ!もちろんこの通り大間だ。こんちくしょう」
サッサッサッっと、さぁどうだ。

ヒエエエエ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
すんばらすいビジュアル!
よだれが垂れてくる、早速いただきま~す!
う~ん、口に含んだ瞬間にとろける、そして脂にコクがある。これ程極上のマグロはそうは食えないだろう。
「たっちゃん、さすがだね~これはい~いものだ」

「ヘッヘッヘッヘ~そうだろ~~俺の手にかかるとこんなものさ~~ヘッヘッヘッへ~さあ、なんでも好きなものを注文してくれ、この俺様が握ってやるぜ」
目つきは悪人だが調子がでてきたな。
「それじゃあ、あれとこれと、あとこれをお願いします。」
「おぅよ!」

アチョ~アチョ~アチョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!

カニッカニッカニッカニ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
(これら奥義は普段は使いません、悪しからず)

「はいよ、出来たぜ」
たっちゃんはありったけのポーズを駆使し素晴らしい寿司を作り上げた。
そして先程の奇声とは裏腹にクールに差し出したのでありました。

おちゃめな彼とは20代後半からの付き合いになるけど、先に50代が見えた今、若い頃よりも「寿司」に円熟味が加わってきているのがわかる。
「気持ち」、そう、熱い気持ちが寿司に入るのかもしれない。

「うまかったね~ロックSOUR」

「うんうんめちゃめちゃうまかったよボクチンも。」
「そうね、やっぱりおいしいおいしいおいしいわね~」
うまいものをくったロックSOUR夫妻はなんだか優しい顔つきになっていた。

これで日本酒飲め飲め攻撃だけは避けられそうだ。

そんな彼等は友達の少ない私にとっては貴重な存在である事は言うまでも無い。
「これからもよろしく!」

年末の夜の時間はこうして深々と流れていったのでありました。

ロックSOUR談
「近頃ブログちっと長いんじゃない、もっと簡潔にしないと」
「了解しました!」

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