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けん玉と私

けん玉大将とまではいかないが、小学生の頃はなかなか評判のけん玉の使い手だった。
そんな私が今に至ってはけん玉のけの字もないのだが、先日事務所の棚を整理しているとその棚の奥の方からホコリを被ったけん玉が出てきた。

なぜここにけん玉が?
私は考えた。なぜ、なぜ、なぜここに・・・・あっそうだ、あれだ、あの時だ。
最近は考えても考えてもなっかなか目的の思考を搾りだせないのだが、今回は珍しく出た。
確かこれはだいぶ前、銀行で新しく通帳を作った時に頂いたものだった。
「今回は新規をありがとうございます。景品としてここに展示してある昔のおもちゃシリーズからお好きな物を一点差し上げております。さぁどうぞ。」
銀行員のあま~い言葉に誘われて、私はたくさんのおもちゃの中からこのけん玉を選んだ事を覚えている。
おもちゃ自体も懐かしいが、このけん玉をもらって来た10年前の時代も懐かしい。
スタッフを交えて遊んでみるとこれがまたなかなか面白い。
順番に難度の高い技へと進んで行く。かなり熱くなる。
ここでスタッフ・ジンが難度としては最高レベルの技を紹介しよう。
さぁどうぞ~!


彼はけん玉の玉の方を手にしています。
そうです、把手の方を振り上げて、そのとんがった部分を、手にしている玉の穴に入れようというのです。
神経を集中しています。
仕事している時には見せたこともない真剣な顔。


ん~なかなか良い振りだ!


おお~ブラボ~!素晴らしいではないか!
給料を手にした時よりもすばらしい笑顔だ。

ん~素朴なものは奥が深い。
たまには昔のおもちゃもいいものですね。

*後半はフィクションであります。こんな難しい事はなかなかできるものではありません。
 悪しからず。

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