![]() |
||||||
![]() |
![]() |
|||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
HOME > COLUMN > 第97話...きっとあしたはそこにある |
![]() |
![]() |
![]() |
|||
![]() |
||||
![]() |
![]() |
|||
![]() |
第97話 きっとあしたはそこにある |
|||
それは異常ともいえる灼熱の午後を仕方なくも向かえたばかりだった。
その情報は間違いのないものであった。
図らずも病に倒れてしまったそのHと私が会えたのは、それから治療を含むひと月が過ぎてそれなりのリハビリに取り組んだあと、幸運にも弘前の専門病院へと転院が決まった時だった。その時の移動は新幹線を使うという事で、K2号と私は新青森駅へとむかえに行った。なんとか平静を装ってはいるのだが、私としては心中穏やかではなかった。
4人で車に乗り込み弘前へと向かった。
人のために一生懸命になれるバカが付くほどのおひとよしで、頭のてっぺんからつま先まで妥協をゆるさない洋服大好きの洒落者、そして目指す先にある何かを常に追い求めては具現化しようと悪戦苦闘し続けながらも頭の中はHDのカスタム思案が大半をしめているといった、単純にしてわかりやすい男だ。
それから3日しての休日の夕刻、私は庭の一角でベンチに腰掛け懐かしの昭和歌謡を聞きながらビールを飲んでいた。西の方角は茜色に染まってはいたものの未だ透明な青みを残す大空をぼんやりと見上げていた。すると、銀色に輝く丸い物体が姿を現した。その物体はゆっくりと東から西へと移動している。 |
||||
![]() |
||||
PAGE TOP ↑ |
![]() |
||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
copyright (c) T-bird 2009-2012Allrightsreserved |