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HOME > COLUMN > 第8話...いちもつを握りしめて |
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第8話 いちもつを握りしめて | |||
私には、以前古着屋さんに勤めていたNと言う幼い頃からの友人がいた。 現在ではその古着屋さんは残念ながら既になくなってしまっている。 当時、Nとは会わない日はないと言う程に、毎日の様に顔を合わせていたものであった。 お互いの店などもよく行き来しており、ある日などはNが私の店に遊びに来ていて何か不 信な行動をとりながらも楽しく歓談した後、『それじゃ、またなーっ』と言い残しそそく さと帰った事があった。 その後である。次から次へと、ちょうど1分置きに店の商品である目覚まし時計が、あち こちで鳴りだしたのだ。 びっくりした私は、焦りながらもひとつひとつの目覚まし時計のスイッチをオフにしなけ ればならなかったのだった。 こんな悪戯などもお互い日常茶飯事であった。 そんなある夏の夜の事である。
私は店の仕事を終えた後、Nのアパートへと遊びに出掛けた。 「よし行こう!」
そうと決まれば、私とNは食料のカップラーメンと、湧かしたばかりのお湯の入ったポッ
トを抱え、いざ車に乗り込んだのだった。
どれくらい走ったろうか、前方にかすかな黄色い光が木々の隙間からチラチラと見えて来
たではないか。 「ちょっとオシッコして来ていいか?」
と言い、 落ち着いた様子で車から降り路肩で用を足し始めた。
するとどうだ!
しかもこの車と同じ位の猛スピードのカニ走りでこちらに迫って来るではないか。 三日程、口は聞いてもらえなかった。
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