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HOME > COLUMN > 第64話...不注意に要注意 |
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第64話 不注意に要注意 |
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八甲田の山々は蒼といっていい程澄みきった色合いに染まり、あたりには高原特有の密度 の薄い乾いた空気が軽やかに流れていた。バイクを駆る私の体をそれらが優しく包み込ん では後方にさらさらと流れて行く。私は一瞬空を飛んでいるかの様な錯覚に捕われ、我を 忘れアクセルを全開に絞り込む。
16才の私には恐いものなど何もなかった。
丁度その頃、親友のHもバイクを買った。
そんな小さなバイクで小さな青春を駆け抜けていた頃のあるけだるい夏の日だった。
土曜日の午後。
男4人に小型バイクが2台。
奴らは待っていた。
どうゆう訳か奴らはそこにいなかった。
しかし、いくら待ってみたもののなんの音沙汰も無い。
どうやら、最後のこの大きなカーブで奴らはミスったようだ。私達を数キロも離したのは
多少擦り傷などはあったものの奴らは大きな怪我も無く無事に済んだ。また、バイクの方
ちょっとしてキャンプ場へと辿り着いた。
「GR80」は右のミラーが見つからず、ハンドルはやや歪にひん曲がり、全体に細かな
その後も私達は人生の荒野を、道は違えどそのでこぼこ道を一緒に走り続け現在に至るの
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