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HOME > COLUMN > 第53話...分身の術 |
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第53話 分身の術 |
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人間とは不思議なものだ。 何らかの危険が我が身に差し迫まっていたり、不幸という名の醜悪な悪魔がじんわりと忍 び寄りつつある時、生きて行くうえで無くてはならない五感という標準装備機能以外に体 内に備わった特別な何か、それは無意識ながら鋭敏な防衛反応だったり、多少の歪みはあ るにせよ的確な予知能力だったり、それらが突発的に作用して胸騒ぎ的にどこか敏感な部 分を刺激し自身に何かを伝え知らせる。もしくは自然にそれらの危機を回避するように仕 向けてくれる。そんな不思議な能力は、形は違えど全ての人々に備わっているものなのか もしれない。その備わっているだろう特殊能力を自在に使いこなせる程に自覚している人 間は果してどれくらいいるのだろう?ほとんどの人間はそれらを使いこなすどころか、備 わっている事すら解っていないのが本当のところかもしれない。 私自身は、その特殊能力が備わっている事を自覚出来ている数少ない人間のひとりだ。
初めてそれに気が付いたのは数年前の正月は1月2日、初売りの日だった。
「はいてみましたよー!」
「よし、俺が行く!」
まるで肛門にでかいビー玉をはさんでいるかのような超違和感。
その夜、私は分身の残骸に熱いシャワーをあてていた。 いやーまいったまいった!
※2008年度中、皆様には大変お世話になり、有意義に過す事が出来ましたことを心か
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