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HOME > COLUMN > 第50話...悪夢な夜と女の強さ |
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第50話 悪夢な夜と女の強さ |
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夜がすべての色を虚無へと導いた・・・。
地面からの無気味な唸りとともに店内はおおきく横に揺れた。
久々の集合であった。
Y寿司はやはり混み合っていた。
ひととおりのコース料理を堪能し酒も進んで来た。こうなればやはり次の店である。Y寿
司も終業時間が近付いている事もあり、合流予定のTはスタッフより一足先に仕事を切り
上げ、私達と一緒に馴染みの小さなスナックへと向かったのである。
そう、ちょうどそんな時だった。 (このままではここは崩れ落ちるかもしれない)とっさにそうよぎった。
東側の壁に設置してあるニ台のモニターのうちの一台が滑り落ちた。残ったもう一台のモ
ニターとそれらの関連機材であるアンプや通信カラオケ機材も滑り落ちる寸前であった、
が、そばにいたIはすかさずそれらの全てを一気に押さえた。そしてこの激しいゆれの中
堪え続けた。
長い時間だった。
静かになっても少しの間は皆その場から動かずにいたのだが、もう大丈夫と感じとった後
はカウンターへとざわざわと集まった。皆に安堵の表情が浮んだ。
店内はすっかりと様変わりし、とても営業できる環境ではなくなっていた。
私はティーバードへと向かった。 翌日、すっかりと晴れ上がり夏の太陽が強い日射しを放つなか、Tシャツに汗を滲ませ、 スナック「S・L」へと向かった。途中、差し入れをと思いコンビニへ寄ると、思い掛け なくRと遭遇、縁を大事に一緒に見舞う事にした。
そこにはいつもと同じ気さくな笑顔があった。 そこにはすでに色を取り戻した日常が溢れていた。
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