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HOME > COLUMN > 第33話...ネオン管おじさん |
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第33話 ネオン管おじさん |
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1950年代から70年代にかけて生産されていた「MADE IN USA」における造 型デザインや断トツでトップを走っていた時代のギラギラ文化が、私は全般的に好きであ る。 ジーンズを筆頭に車、音楽、生活雑貨、そしてランチハウス等の建築物などこの年代のあ らゆるジャンルの物に対して興味があったのだ。 確か16、7才あたりからこれらに関する物を収集し始め、その収集に一番力を入れてい た時期は30才を少し超えたあたりに思う。この頃既にデットストックはもちろんの事、 ジャンク物までも希少性や程度の善し悪しによってはアンティークの域にまで達し、個々 の値段も急上昇しており、とても直ぐに手を出せる代物ではなくなっていた。だから興味 を持ちはじめた若い頃にはお金が乏しく、30代の頃には値段が高くなってしまっていて 、やはり直ぐには手は出せなくなっていたものだ。皮肉なものである。
それでも長い年月をかけてコツコツと収集した物の中には、ネオンクロックやネオン管な
どの照明器具も含まれており、それらを時々、故障は無いか点検がてら点灯して見ては、
その眩いばかりの独特の雰囲気を楽しんだりなどしたものだった。
その場所は地図を描いてもらったので直ぐに発見する事が出来た。
すると一番奥の方にある、トイレだろうと推察出来る陰気で薄暗く間違いなくカマドウマ
がいそうな場所から、初老のおじさんがひょっこりと姿を表したのだ。 『どうだ!これはちょっと強いだろう!』と自慢げにおじさん。
さすがにこの衝撃でちょっと腰のひけ気味の私に返す言葉は無かった。
修理完了期日の二日後、私は修理の済んでいるはずのネオン管を受け取りに恐る恐る出掛
けたのだ。
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