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  第3話  新幹線での出来事  
   
私は仕事柄よく新幹線を利用する。
現在では八戸―東京間を3時間と言う驚異的な早さで走行している。
私がまだ高校生だった頃は、急行で10時間もかけて家出をしたものだった。
飛行機を利用するのも便利なのかもしれないが、空港までの距離が長いのと待ち時間が長 すぎるので、東京位までならもっぱら新幹線に乗ってしまう。
乗る時は必ず禁煙車にしている。たばこを1日2箱も吸う私が?と思う方もおいでだろう が、たくさんの方々の吸うたばこの煙達がひとつの閉ざされた空間の内でうごめき、そし て酸素と同化しており、それを吸い込んでしまうのがひじょうに嫌なのである。
いっそ我慢をした方が楽なのだ。    

次の日は出張だった。いつも前日には旅行会社にチケットをお願いしていたのだが、その 日はなんだか混んでいて直ぐにはチケットを入手できず、キャンセル待の状態だった。
それでも多少は時間がかかったものの、旅行会社の手配のおかげで運良くチケットを確保 する事が出来た。
良かった、明日は大事な商談がある。なんとかチケットも手に入ったし、浮かれ気分でそ の夜はお酒を飲んでしまった。
あくる日は根性で目覚め仕事の為の準備をし、出張へと出掛けたのである。
駅へ着き早々に新幹線へと乗り込んだ。前日のお酒がまだ残っていた状態の私は、ふかく にも直ぐに寝込んでしまったのである。
発車してしばらくするとこの車両ではありえないはずの、たばこの煙の臭いで眼が覚めた のだ。
ふと片方の眼を開けて様子をみると、なんと隣のサラリーマン風の男性がたばこを吸って いるではないか。
カチンとスイッチの入った私は、 「どこでたばこ吸ってんだよーっ」と言っていた。
その男性はすかさず、「すいませんっ」と言い、備え付けの灰皿でたばこを揉み消しはじ めた。これでまたゆっくりと眠れると思った。が、

いや待てよ、何か変だ

眼をつぶったまま私は少しばかり考えてみた。…そう言えば備え付けの灰皿があった。
私のひとつ前の席からもたばこの煙が上がっていた様にも見えた。私はそーっと眼を開け 前方向のドアの上側に貼ってあるパネルを見やった。
するとなんと、私の乗っている車両は「喫煙車」ではないか。
ありゃありゃやっちゃったよ。どうする。
どうしようも出来ない。キャンセル待のせいか。そうとしか考えられない。
キャンセルが出たのは喫煙車両だったのか。しっかりとチケットを確認してはいなかっ た。まったく私の勘違いである。
この時点ですっかり眼も覚めてしまっていた。
だがそこで私は決めた、

こうなったらこのまま寝てしまおうと。

私の知る限り、東京へ着くまでの間隣のサラリーマンの方はとうとうたばこを1本も吸わ なかった。申し訳なかった。せっかく彼は喫煙車を指定していたのに。

どなたか存じませんが、ごめんなさい。
これからは気を付けます。

 
   
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