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第29話  もうこりごり

 
   
私達はたまに、いやいやちょくちょくかな?
スタッフ皆の時間さえ合えばミーティングと称する飲食会を設けている。
その日も市内にある、なかなか料理の評判なども良いS亭と言う居酒屋の二階で行う事に なっていた。いつもの事だが、お酒が進みだすとスタッフそれぞれが爆発的なパワーを発 揮し出す。
元来、異個性の集合体ではあるが、お酒と融合する事によって難無く一丸となり、ある未 知の一方向へと突き進んで行き、そこに私達だけのパラダイスワールドを作り上げるのだ 。実に愉快な空間である。

この頃の私はまだテキーラを愛飲していた時期であったが、(後にある事件からはすっぱ りと止めた。)残念な事にこのS亭にはテキーラの在庫がなかったのだ。そこで私は申し 訳なかったのだが、HGCのYに頼んでテキーラを酒屋へと買いに行ってもらったのだ。 Yは素早かった。
5分と時間をかけずにテキーラを小脇に抱えて戻って来たのである。
だが、なんだか片足を引きずっている様子なのだ。訳を聞いてみると、Yは酒屋でテキー ラを買った後、急いで店から飛び出した瞬間、
事もあろうに車にひかれたらしいのだ

それでもYはテキーラを懸命に守り抜き、運転手へ「気を付けろ!」の一言でスクッと立 ち上がりまた走って来たのだと言う。まるで鉄腕ダッシュな男である。

この後Yは何事も無かったかの様に、またパラダイスワールドの中へと溶け込んで行った のだった。
私はその買って来てもらったテキーラを有り難く飲ませてもらいながら、向側に座ってい たTにふと目を向けると、Tは隣に座っているK(二号)の膝の上にゲコッと何か得体の知 れないゲル状の物を吐いた瞬間だった。少しだけ胃液が漏れたのだろうか?
だがK(二号)はまったくそれには気付いてはいない様子だ
しかも、嘔吐物をジーンズに付けたまま満面の笑みを浮かべ、何を思ったのかその場にス クッと立ち上がると、すかさずマサイ族の様なジャンプを始めたのだ。そして3度目のジ ャンプだったろうか、
S亭の天井に設置してあったエアコンを見事な頭突きで破壊させたのは
その様子を見て笑い転げている者や、傍らで酔って持論を語る者など現場はすでにハチャ メチャの様相を呈していた。

時も経ち、このミーティングと称する飲食会も徐々に佳境を向かえ、私達の酔いも頂点へ と達していた。
そして、そろそろ潮時となり私達が帰り支度を始めた時である。
たまたま私達の宴会場の隣室を使用していた別のお客様の一団の中に、あの車に衝突され ても無事に帰還したYの父が混じって居たのだった。
Yはその父と帰り際に鉢合わせをしてしまい
『なんだ、お前の会社だったのか。とんでもなく騒々しかったぞ。』
と頭をこずかれていたのであった。
今夜のYは踏んだり蹴ったりである。

私はその微笑ましい現場を横目に見ながら、御勘定の支払いの為に一階へと移動していた 。そして財布を出して見てこれゃまた驚いてしまったのだ。
お金が全く入っていないのである。
確かにお金は入れてあった筈なのだ。
そこでまた二階の部屋まで戻って落としてはいないか確認してみたが無い、次ぎにあらゆ るポケットなども探してはみたがやはり何処にも無いのである。
しかもS亭ではクレジットカードが使用出来ないのだ。
私自身もそうとう酔いがまわっている状態(泥酔拳の奥義がそろそろ出るあたり)でもあ り、この問題を解決に導く為の方法は、既にたったひとつしか残ってはいなかった。

困り果てた私は後が恐かったが、覚悟を決め、カミさんを呼んだのだ。
そして、清算をしてもらった。カミさんは皆の手前、顔は満面の笑顔であったが、決して その目は笑ってはいなかった。
やはり帰宅後は、想像を絶する恐ろしいものであった。とても書けない…。

惨劇のあった翌日、どうしても納得出来ない私は確認の為に、もう一度昨夜お世話になっ たS亭へと連絡を取ってみたのである。
するとどうだ、S亭の店長が(ごめんごめん!御勘定2回貰ってたみたい!)と言うので ある。
おいおい勘弁してくれよ!と思ったのだが、よく話を聞いてみると私自身がS亭のスタッ フを2階に呼んで一度清算したらしいのだ。
全く、全然、殆ど覚えていない。
あれ、またやっちゃったかな?と言う後ろめたい感覚。
自分で呼んで清算をしておきながら、また階下のレジで払おうとしたのである。しかも請 求書を良く見ると金額は数十万円であった。
(あの時私は金額を全く把握してはいなかった。)
とてもちょっと飲み過ぎたかな~?程度の金額では無い。
激怒するはずである!

支払った額の半分をS亭より返金してもらい、その時手みやげに貰った日本酒を添え、そ れらを丁重にカミさんへと返した。
その後し~ば~ら~く~は飲みに出られなかった事は言うまでも無い。
仕方無いよね!
今後気を付けま~す!

 
   
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