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HOME > COLUMN > 第29話...もうこりごり |
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第29話 もうこりごり |
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私達はたまに、いやいやちょくちょくかな? スタッフ皆の時間さえ合えばミーティングと称する飲食会を設けている。 その日も市内にある、なかなか料理の評判なども良いS亭と言う居酒屋の二階で行う事に なっていた。いつもの事だが、お酒が進みだすとスタッフそれぞれが爆発的なパワーを発 揮し出す。 元来、異個性の集合体ではあるが、お酒と融合する事によって難無く一丸となり、ある未 知の一方向へと突き進んで行き、そこに私達だけのパラダイスワールドを作り上げるのだ 。実に愉快な空間である。
この頃の私はまだテキーラを愛飲していた時期であったが、(後にある事件からはすっぱ
りと止めた。)残念な事にこのS亭にはテキーラの在庫がなかったのだ。そこで私は申し
訳なかったのだが、HGCのYに頼んでテキーラを酒屋へと買いに行ってもらったのだ。
Yは素早かった。 それでもYはテキーラを懸命に守り抜き、運転手へ「気を付けろ!」の一言でスクッと立 ち上がりまた走って来たのだと言う。まるで鉄腕ダッシュな男である。
この後Yは何事も無かったかの様に、またパラダイスワールドの中へと溶け込んで行った
のだった。
時も経ち、このミーティングと称する飲食会も徐々に佳境を向かえ、私達の酔いも頂点へ
と達していた。
私はその微笑ましい現場を横目に見ながら、御勘定の支払いの為に一階へと移動していた
。そして財布を出して見てこれゃまた驚いてしまったのだ。
困り果てた私は後が恐かったが、覚悟を決め、カミさんを呼んだのだ。
惨劇のあった翌日、どうしても納得出来ない私は確認の為に、もう一度昨夜お世話になっ
たS亭へと連絡を取ってみたのである。
支払った額の半分をS亭より返金してもらい、その時手みやげに貰った日本酒を添え、そ
れらを丁重にカミさんへと返した。
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