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第210話  安堵の裏に危険が眠る

  新たな出発2022年、またしてもめくるめく新年が幕を上げた。
仕事での1年の締めくくりは決算である1月31日、そして私が個人的に締めくくりとして心に決めているのが1月10日である。それはその日が昨年分最後の12月分債務をペイする日であり、この1年抱き続けてきた責任という目には見えない重圧を一時的にでもそこら辺に放り投げてしまえる時なのである。言わばちょっとした心の開放、と言っていい。
そのペイデイ10日の翌日11日と翌々日の12日、私は新年待望の連休をもらっていた。
年末年始の、1年で一番ザワザワと騒々しくも愉快で目まぐるしいひと時を乗り越えて、要約その休日を迎えることのできる2日前の夕方。当然脱力感が全身を包み込んでいるだろうその時、なんだか下半身にいやな悪寒を感じた。
まさか・・・。
いつもの事だが、すっかりと忘れている。私にとって気の緩むこの時期はとても気を付けなければならない時期なのだ。考えてみても過去散々風邪をひいたあたりであった。
下半身に付きまとうそのなんとなくの悪寒のほかに今のところ他の部位には何の異常も感じられない。もしかすれば気のせいか、この調子なら大丈夫かもしれない、と、そう深くは考えがこの時は及ばなかった。
さぁ明後日は休日、久々に初スキーでも行ってこようか、今年は雪の調子も良さそうだし。
翌朝早朝、私は全身を不気味に走り回る悪寒で目が覚めた。
2度目のまさか、である。
この日は祭日、休日前のこの日は出番の日だから出社しなければならない。
念のために熱を測ってみようと布団から起き上がろうとしたのだが、どうしたことか体が重くて動かない、さすがにこれはやばいと感じた。昨日感じた悪寒は、これだったか。
それでも転がりながら布団を抜け出し体温計をゲット、脇に挟んでピーピー電子音のあとに覗き込む、私はその目を疑った。デジタルの黒い数字は39,1度を表示していた。驚いた私は念のためもういちど測ってみた、が、やはりそれは39,1度を表示していた。どうやらやっちまったようだ。何十年もここまで熱が上がった記憶はなかった、危機感が私のナイーヴなハートを打ち抜く。
そしてこの時期、最も恐れなければならないことが「コロナ」である。もしこれにかかっていたとしたらそれこそ一大事である。悪い妄想が脳裏を駆け巡る。
ぼやけた萎縮脳と今や感覚不良の目玉と指先で携帯電話を駆使して、私は本日の救急担当病院を探し出した。幸いそれは私の住んでいるところからは車で15分程という近さの総合病院だった。これにはついていた。
駐車場で待つようにと言われた私の目の前には、テレビでよく目にする防護服に身を包んだ検査員がやってきた。「おお~これか」熱でにじむ視野ながら、私は感服していた。
検査は30分ほどで済んだ。幸い、「コロナ」ではなかった。
これには本当に一安心した。
血液検査にレントゲン、そのあとCTなどを撮ってもらって先生の前で診察を受けた。コロナではなったものの、どうやら肺には白い影があり2ヶ所に肺炎が確認された。先生からは入院を提示されたが、今回はいったん家に帰って様子を見てからにしてもらえませんかと懇願し、薬をもらって帰宅することにした。なぜなら家のストーブは付けっぱなしだしほって置けば水道だって凍ってしまうかもしれない、自身の体も大事だが、これからの生活だって大事なことなのだから、そして着替えなどと一緒に心の準備も必要だった。
幸いにも翌日には熱が下がってくれた。薬が効いてくれたのだろう。入院はもう少し様子を見てそれから決めよう。ただ肺の痛みと咳は一向に止まる気配はなかった。それでもコロナでは無かったことは私の心の支えとなっていた。
結局連休は寝て過ごした。
夢を見ては目を覚まし、目を覚ましてはまたうとうとと夢の中に埋没しては長い時間を夢遊病者のように過ごした。不思議な感覚の世界に迷い混んでしまったような連休は、あっという間に過ぎ去っていった。まぁこんなこともあるさ、先など読めない人生だもの。
人々はあらゆるウイルスに対して無防備である。持論だが、目には見えないそれらはどこにいるかもわからないしどこからやってくるのかもわからないから、もしかすれば日常的に感染しては自身の健全な免疫力で常にはね返しているのかもしれない、まるで何事もなかったかのように。ただ、たまたま気が緩んだ時その免疫力も緩んでしまいたまたま感染したウイルスが勢力を伸ばし悪さをし出すのかもしれない。
「風邪なんて引いている場合ではない」的、気持ちの強さはもしかすれば免疫力を強化しているのかもしれない、な~んて考えさせられた正月明けであった。
風邪もひと段落、本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 
   
   
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