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HOME > COLUMN > 第20話...接客快覧 |
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第20話 接客快覧 | |||
私達は接客という仕事柄、たくさんの方々と接しお話をする機会が多い。 そんな大事な接客の最中には、スタッフが真面目に取り組んでいるが故に起こる、奇抜な トークや面白い出来事が存在するのである。 このなるべくなら笑ってはいけない状況下、スタッフの真顔での頓珍漢トークを耳にして しまったら最後、可笑しいやら苦しいやらで決してこの場に留まっている事は出来ないの だ。
ある時スタッフAはお客様にシャツを説明していた。 「このシャツは3日前から古着なんですよ~!」とニヒルに言ったのだ。
確か3日前からセールの商品であり、3日前からなにもしないのに急に古着に変わる事は
常識的に無いのである。 「へー、そうなんですか?」 などと、滑稽で突っ込み甲斐のあるこの言葉を、事もあろうに冷淡に横流しにしたのであ る。 (いやいや、どっちもそうじゃないでしょ!)
と思った私は、このなにげない奇妙で軽妙なトークの流れに絶えられなくなり、ひとり平
静を保つことは出来ない状態に落ち入ってしまい、とてもこの場に留まる事は出来なかっ
たのだった。 ある時などは、店の玄関方向からお客様の入って来る足音の様な「カチャッ」と言う音が 聞こえたので、スタッフ全員反射的に 『いらっしゃい!』
と言いながら振り向いて見ると、そこにはネコが立っていた事もあった。
スタッフTは、お客様に選んで頂いた、ジーンズの裾上げの為ソーイングルームへと入っ
て行った。 ((半ズボンかよッ!?))
と言う辺りまでカットされていたのだった。 数々の珍事がたくさんあるが、私的にはこんな事があった。
お客様がパンツを選び試着したいと言う。 「パンツを穿き変えたら、電話下さいね!」と。 するとカーテンの奥から 「え!」
と絶句する声が聞こえた。 ((パンツを穿き変えたら、お知えて下さいね!)) と心の中で何度か反復してから言葉に出すように心掛けている。
突然訪れる楽しい出来事はまだまだたくさんあった筈なのだが、大半はその場で笑って直
ぐに忘れ去ってしまう。
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