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HOME > COLUMN > 第2話...ポ-ル君という友人 |
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第2話 ポール君という友人 | |||
私の友人のひとりに、ポール君と言う人がいた。 いたと言うのも今から35年も前の話だからである。私もまだ小学校4、5年生の頃であ った。 小学生の頃の遊びと言えば当時はメンコが主流であり、数々のメンコ勝負に勝利し、たく さんのメンコを所有している者が誰よりもヒーローの時代であった。 もちろん仮面ライダーよりもである。 私も当時、りんご箱いっぱいのメンコを所有しており勝負を挑んで来る者が後を断たなか った。その中のひとりにポール君がいた。 あだ名はポール。そのままである。 ある日ポールは両手いっぱいのメンコを抱えて、またまた勝負を挑んで来たのである。 「ムカシメンコ」と言い、その当時の物よりもさらに古いメンコにプレミア人気があり、 皆収集力を掻き立てられたものであった。その古いプレミアメンコをチラチラと私に見せ つけながらポールは立っているのである。私は燃えた。 案の定、数時間後には私のりんご箱の中には彼が持参して来た全てのメンコが収まってい た。ポールは納得がいかないらしく、私をジッと睨み付けたまま悔しそうにその場にたた ずんでいた。 そして一言、(ちょっとまってろ、今買って来る)と言い残し我が家の玄関を飛び出した のである。もちろんドアはあけっぱなしで。
すると2秒後ポールはドンッと言う音と共に空中高く飛びながら帰って来たのである。 そう、飛び出した瞬間、車にひかれてしまったのだ。 それに向かって 「お帰り」
などと言える状況ではない事は、幼いながらに一目で理解出来た。
ポールよ。大人になった今なら、またメンコ勝負をしてみたいね?
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