小さな中古の家を買ったのは1990年、猛暑と言っていい異常気象の続くとても暑い夏の頃だった(観測史上6位だった)。ダイと名付けた愛犬のため、その数年前に借りた家だった。大家は神奈川県に住んでいたのだが高齢のため、そろそろこの家の管理が出来ないとの理由で手放したいとの意向を地元の不動産屋を介して耳にした。不動産屋の掲示した金額を返済年数で計算すると、現在借りて支払っている家賃分をそのまま返済に充てる形で進行できるとの事。それは悪くはないとの結論に達し、その不動産屋の言うがままの値段で買い取ったという経緯があった。 感覚はなかったが、時代はまだまだバブルを引きずっていた時代でここ八戸でも土地はそれなりの値段がしていたようだ。当時のテレビで時折耳にする各地土地の値段などはとても破格で現実味に欠けるほど高額すぎて、それらに比べると、その不動産屋の掲げた金額を無謀なものとは思う余地もなかった。 あれから27年が経った。 家はそれなりに使い込まれて、それと同時に家族も倍に増えて、その小さな家は必然的に手狭となってしまっていた。とうとう建て替えの時期が迫ってきたようだ。 しかし元々狭い土地に建った小さな家、建て替えとなったところでたかが知れている。倍となった家族それぞれのスペースを賄えるだけの家を建て直すにはどうやらここでは狭そうだ。結果、もう少し広めの土地を有するところを探すこととなったのである。 そこで気になるのが、現在ここの土地はいったいどれくらいの値段がついていて、いったいいくらぐらいなら買い手がついてくれるのだろうか、という事。